ステキな街には必ずと言っていいほど名物グルメがあるものです。

毎度各地に出かけ、そんな魅力的なフードを実食しては、一人愉悦に浸る―

それがわたしの趣味というか、日々の喜びとなっております。

 

今回の探訪先は、福岡の大濠公園・大手門界隈にある「酔店 とーごー」という居酒屋さん。

福岡市地下鉄空港線・大濠公園駅出口4から徒歩1分のところにあります。

さて、気になる調査結果は―。

 

こういう雰囲気大好きです―思わず告白しそうになるほど、気取らず居心地のいい店内。

この感じは、土地柄ゆえか、それとも、鹿児島出身の店主の人となりのおかげなのか。

カウンター席に陣取ってふと後ろを振り返ると、掘りごたつ席の壁には、

エリア別に分けられた焼酎ボトルの数々。

ひと目見てどこの何かがわかる造りが、グッときます。

さすがは焼酎マイスター。

空手や柔道で言えば、もはや師範代レベルです。

 

ツウっぽく思われたくて、のっけから無濾過の「芋屋波平」の水割りで。

整水器による電解水素水の効果で、さらに美味しさが引き立ついい塩梅です。

こういったレアな銘柄があるのも、こちらの実力ぶりを示すものなのでしょう。

 

アテは「きびなごの天ぷら」や「豚味噌のきゅうり」、絶対に外せない「さつま揚げ」、

「松元さんの豚塩ホルモン焼」などをひと通り並べ、ゆっくりつまんでいく。

このスタイルが昔からわたしは好きなのです。

 

エンジンがかかってきたところで、歌でいうところの大サビには、

心待ちにしていたカツオの腹皮を使った「刺身」と「タタキ」を指名します。

これこそお店が誇る断トツの看板メニュー。

 

感謝の意味を込めて、白玉酒造の名盤「魔王」のロックで共にチークダンスを踊ります。

心に浮かぶ歓喜はまさにレインボーのごとく。

ちゃんぽん麺でアレンジしたナポリタン「チャポリタン」を最後にいただけば、

なんていい夜、あっぱれとした気持ち。

また一つお気に入りの店が増えました。

これだから名物グルメの旅はやめられません。