平城京跡や春日大社、興福寺、さらに春日山原始林など、

奈良市には世界遺産がいくつも点在しています。

そんな恵まれた土地柄だけに、

きっとグルメに関しても個性的な名物があるはず―ということで、

今回ご紹介するのは、地元にしっかり根づいた老舗のパン屋「シャトードール」さんです。

近鉄奈良駅から徒歩数分。では、こちらで評判を呼んでいる看板フードには

どんなものがあるのか、ご案内しましょう。

 

多くのファンから圧倒的な支持を集めているのが、「大仏あんぱん」です。

焼き上がりの色合いといい、大きめのサイズといい、見るからに理想的なフォルム。

いったん口に入れると、ぎっしり詰まった餡子の品のいい甘さが広がっていきます。

 

北海道産の小豆をなんと200ｇも使用する贅沢さ。

まさに東大寺の大仏さんに匹敵するほどの存在感です。

意外とスッといただけるライトな口当たりも魅力的。

他に追随を許さない名品です。

 

地元のみなさんの日々の生活に深く浸透しているものと言えば、

ロングセラーの「生食パン」でしょう。

うれしくなるほどのもっちりとした食感がクセになる一品。

心地いいしっとり感は、通常よりも多めの水分量が決め手となっています。

使う小麦粉もカナダ産の高品質なもので、素材選びにも妥協がありません。

 

そして、やさしい甘みは練乳を加えることに秘密アリ。

素朴な見た目に秘められた名店の想いと流れる歳月の中で鍛え抜かれた的確な技術、

この二つがあるからこそ、

毎日食べても飽きない味わいを完成することができるわけです。

 

1枚から購入できる「クッキー」も評価の高いアイテム。

心和ませてくれる淡い色合いとハンドメイド感は、

思わず懐かしさすら感じるほどです。

 

訪れるお客さんの多くが買い求めていくのも納得。

コーヒーや紅茶などの飲み物に合わせれば、

またとない有意義なブレイクタイムになることでしょう。

 

「シャトードール」の名物パンを連れて、

今度、奈良公園などをゆっくりと散策してみてはいかがですか。